仏像との出会い
1968年8月、16歳の夏休み。両親が住むパキスタンの首都イスラマバードを訪れた。インダス川が形成するパンジャブ大平原の北限である。北には世界の嶺パミール高原がひかえるといえば大げさだが、イスラマバード周辺の山々パミールにつながると考えれば気宇壮大になる。建国20年を迎えたアユブカーン大統領が建設をはじめた新首都である。原野の中に白亜の政府ビルが建ち初めたばかりであたりはまだ建設の土音が響いていた。貧しさはあってもカオスをイメージするインド的バザールはない。
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